本作品に登場する主人公は“ベテランだけど小心者”な中年冒険者
そして彼と出会うのは、奴隷として傷ついた狐耳の少女
派手なチートやハーレム要素よりも、“心の交流”や“生きる強さ”を丁寧に描いた癒し系スローライフファンタジー!
、、、的な要素もありますが個人的には中年特有と言えばいいのか
女性に対して免疫が無さ過ぎて、勝手に勘違いをして、勝手に傷ついて、なんとなく精神的に?成長していく物語(4巻完結)でした

中年冒険者と奴隷の狐耳少女のあらすじ
何十年も冒険者として生きてきて周囲からはベテランとして扱われる男
しかし「とある風俗嬢さん」との勘違いをしてしまった件も含めて臆病になり、今では命の危険を避けて地味な依頼ばかりをこなす日々を送る
そんな彼が奴隷市場で見かけたのは、傷ついたまともな精神状態でもない狐耳少女だった
性の相手を、、、要はオナドールとしての普通の奴隷が欲しいけど高くて手が出さない
そんな時に見つけたのが、話せず意識すら混濁して、己すらも認識できていない精神的に壊れた、見た目だけは良い獣人族の狐耳少女
長年の経験から“人と距離を取り慎重に生きる”ことを選んできた男が、勇気を出して差し伸べた手が、やがて二人の運命を変えていく事になる

中年主人公のリアルな“臆病さ”が魅力ともいえる
最近の異世界作品に多い女の子が勝手に寄ってくる“最強転生者”とは違い、本作の主人公はごく普通の、いやむしろ弱さを抱えた人間
彼の“臆病さ”は、年を重ねた冒険者だからこその現実的な慎重さであると同時に女性に優しくされたら勘違いをしてしまう
中年特有のイタい病気の持ち主であると同時に彼女の元に帰る為に「無理をしない」「生き延びることを最優先にする」という姿勢に、妙な説得力と共感を覚えます
奴隷の狐耳少女との心温まる?交流
元々は性の捌け口としてオナホールとして買った奴隷の少女
穴としては存分に使えるが、意思疎通が出来ているのか出来ていないのかすら分からない
罪悪感からか?
穴を使っている最中は彼女の顔が見えないように、彼女から自分が見えないようにして自慰行為?を行う

最初は怯えていた少女が、主人公の優しさに少しずつ心を開いていく描写がとても丁寧
「守りたい」「守られたい」がいつの間にか「支え合いたい」に変わっていく過程が、本作最大の癒しポイントです
スローライフ×冒険×セックスの絶妙なバランス
戦闘や依頼もあるものの、全体のトーンは落ち着いたスローライフファンタジー寄り
危険な世界でどう“普通に生きるか”を描く構成が秀逸で、読後感はまさに“静かな温もり
派手な魔法やバトルよりも最初はイタすぎてイライラするけど“人の優しさ”を味わいたい読者向けと言えるかもしれません
なんか昔のトレンディドラマみたいな恋愛要素もあります
狐耳少女も非常に健気で、彼女の存在が“生きる意味”そのものとなっていて、それに気が付かない中年
「最近の異世界もの」とはちょっと違った性の描写があるファンタジー作品でした
